2019年05月21日

『29とJK6 〜あなたの隣を歩きたい〜』

裕時悠示 先生が贈る禁断の年の差ラブコメ。第6巻は30歳を迎えた“鋭二”に“志織”が
突きつける今の立ち位置、それを知る“花恋”たちの焦りが物語を更に動かしていきます。
(イラスト:Yan-Yam 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797399318.html


コネで入社してきた専務の息子とその取り巻きを含めて新人教育を担当することになった
“鋭二”。その新人たちに意識高い系な“綾”も居たことから巻き起こる衝突ぶりをどう
解決に導くのか。ヤリちんぶりを発揮していたことが分かる逸話に思わずほっこりします。

そんな“鋭二”を未来の息子と見定めている“志織”が語るように、今や業界内で時の人
となった彼を色々な人々、そして思惑が放っておかない現状を踏まえて“綾”が、そして
“花恋”が各々のやり方で自分を高めていこうとする姿勢に期待と不安が胸をよぎります。

昔話ついでに明らかとなる“沙樹”の編集者時代、“花恋”が狙う次の小説コンテスト、
そして“綾”が打ち出す新企画、示された点が線となって繋がる先は想像に難くないかと。
若さとは、才能とは。大人になったからこその視点に共感しつつ続きを楽しみに待ちます。

posted by 秋野ソラ at 00:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2019年05月20日

『魔王学院の不適合者4〈下〉 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜』

シリーズ累計50万部を超す、秋 先生が贈る「小説家になろう」投稿作の大人気書籍化作品。
5冊目となる第4弾・下巻は偽りの魔王に纏わるもう一つの逸話、大精霊編の締め括ります。
(イラスト:しずまよしのり 先生)

https://dengekibunko.jp/product/maougakuin/321811001095.html


“アヴォス・ディルヘヴィア”の逸話に再び縛られる人々を前にして“アノス”が注目する
大精霊“レノ”が遂げた死の謎、その子“ミサ”誕生の秘話、精霊王が示す敵対心の真意。
その全てを“フラン”の存在意義が繋ぎとめていく展開には思わず目頭を熱くしたものです。

それも愛を知らない不器用な生き方をする“シン”に対しそれを教えようとする“レノ”、
2人が2千年前に繰り広げたこそばゆいやり取りを経て結び付いたある奇跡があってこそ。
熾死王“エールドメード”、そして天父神“ノウスガリア”が示す確執も要注視の展開で。

すべては手中にあると嘯く“アヴォス・ディルヘヴィア”。その強気な姿勢を“アノス”が
どう崩していくか。偽りの魔王という伝承を踏まえて示される彼の言動も見どころの一つ。
魔王聖歌隊が讃美歌を歌い上げる間、彼の胸中に生まれた新たな謎の行方が気になります。

posted by 秋野ソラ at 00:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2019年05月17日

『レイジングループ REI-JIN-G-LU-P 1 人狼の村』

アドベンチャーゲーム「レイジングループ」のシナリオライター、mphibian 先生が自ら
小説版の執筆に臨む本作。奈須きのこ 先生の解説に推されながら満を持しての登場です。
(Illustration/影由 先生)

https://www.seikaisha.co.jp/information/2019/04/02-post-rlfic1.html


気ままに一人バイク旅をしていた“陽明”だが山中で道に迷い、更に運悪く事故を起こす。
山中の集落で“千枝実”に助けられるもよそ者を疎む集落の人々を見て帰る決意をする彼
だが集落を突如濃霧が覆う。彼女に簡易便所に押し込まれ、外に出るなと言われるが──。

「人狼」「ホラー」そして「伝奇」というキーワードを前面に押し出した本作。人を殺す
“おおかみ”の謎、集落で連日行われる殺人儀式「黄泉忌みの宴」、そこに巻き込まれた
“陽明”が何度死んでもループして甦ってくる設定、と得心のいく話運びで惹き込みます。

ループの描写も紙幅を費やして分かりやすく示しているのが印象的で、「人狼」のような
役回りもあってどう駆け引きが始まるのか妙な期待が高まる中、“陽明”という例外的な
存在がどう物語に関わってくるのか気になります。まずは続きに期待ということで一つ。

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2019年05月16日

『死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱くIII』

彩峰舞人 先生が贈るファンタジー戦記。第3巻は帝国の元帥が展開する戦略に押される
王国が常勝将軍を駆り出し起死回生を図る中、“オリビア”たちがそれを後押しします。
(イラスト/シエラ 先生)

https://over-lap.co.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?pid=9784865544770


アストラ砦で“アメリア”や“フェリックス”が技と信念をぶつけ合っていることなど
知る由もない“オリビア”が図書館でヴァレッドストーム家の謎に迫ろうとする顛末が
どことなくコミカルで迫る戦乱の嵐を感じさせない緩急をつけた話運びを魅せてきます。

向かう敵に第一軍の出撃は必須、そう考える元帥“コルネリアス”の陛下に対する諫言
に熱い感情を抱きつつ迎える両国の激突。それでも天陽の騎士団が示す人外的な強さは
異様で、現地で対応する“ブラッド”の命運も風前の灯火で手に汗握る展開が続きます。

そんな窮地をいともたやすく覆すのが“オリビア”ということで、彼女の無双ぶりには
相変わらず爽快感すら覚えます。聖天使の思惑も気になる展開を見せながら“ヨハン”
とのあのやり取りで彼女に更なる意味付けをしてきて、続きが気になるというものです。

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2019年05月15日

『スコップ無双2 「スコップ波動砲!」( `・ω・´)♂〓〓〓〓★(゜Д ゜ ;;;).:∴ドゴォォ』

早々に大重版とコミカライズを決めてきた、つちせ八十八 先生が贈る超英雄ファンタジー。
第2巻はオーブ探索の旅を続ける“アラン”見届ける“リティシア”らの想いを描きます。
(イラスト:憂姫はぐれ 先生)

https://mfbunkoj.jp/product/scoop/321812000467.html


“カチュア”のツッコミも追いつかない勢いでスコップの能力を十二分に活用して様々な
旅の困難を解決していく“アラン”。今巻では氷の国の魔女“リーズフェルト”、海の国
の令嬢“ルクレツィア”を、その魅力というか無双ぶりに引き込んでいく笑劇的展開です。

中でも憑かれたかのようにスコップと言いまくる“リティシア”が、何を思ったか世界を
手中に治める目標を立ててしまう流れは衝撃的。溢れる“アラン”への想いの深さ故とは
分かるものの「どうしてそこへ行っちゃうかな〜」と思わずにはいられない微笑ましさが。

“アリス”を調教? していく“リティシア”との百合展開にも期待を感じつつ、騎士と
しての信念にかこつけて“アラン”のスコップ異次元に取り込まれていく“カチュア”が
騎士として、いや人としての尊厳を保てるのか。その行方を気にしつつ、次巻を待ちます。

posted by 秋野ソラ at 00:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2019年05月14日

『暗黒騎士様といっしょ!2 〜武士道とは恋せよ乙女と見つけたり〜』

笹木さくま 先生が贈る迷宮攻略バトル×勘違いラブコメ。第2巻は暗黒騎士を仇敵として
狙う“チドリ”が“アルバ”の強さに惚れ込んで交友を深めていく、その顛末を描きます。
(イラスト:乾和音 先生(artumph))

https://amzn.to/2JfrJvD


“アルバ”に対する“ルーファ”の想いが事あるごとに空回りする中、白馬の王子様願望
を抱く“チドリ”が“アルバ”と運命の邂逅を果たす今巻。しかも暗黒騎士の姿ではない
というのが重要。なくてはならない“ガーネット”が彼にツッコミを入れる姿が好きです。


“アルバ”に稽古をつけてもらえるほどの強さを見せる“チドリ”。彼女に目を付け唆す
“エクレア”の思惑を他所に、彼への想いを募らせる女剣士としての純真さがまた何とも
いじらしくニヨニヨするばかり。“ルーファ”の嫉妬心を丸出しにする様子も実に面白い。

そんな“チドリ”が“アルバ”を暗黒騎士と認識したらどうなるか。決定的瞬間を迎えた
彼女の振舞いはちゃんと自分の立場を踏まえていて好印象。事の終わりに“ルーファ”が
執行するお仕置きのえげつなさもご注目。かの宣戦布告がどう響くのか次巻も楽しみです。

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2019年05月13日

『エクスタス・オンライン 07.白金の竜姫と記憶は巡る』

久慈マサムネ 先生が贈るエクスタシーVRMMOファンタジー。第7巻は拡張パックの適用で
死への緊張感が増す中で、2Aクラスを狙う“式場”に対して“駆流”が対応に追われます。
(イラスト:平つくね 先生)

https://sneakerbunko.jp/product/321803000506.html


“雛沢”不在の報に焦りの色を見せる“一之宮”の気持ちを汲む“駆流”が“式場”への
対応に苦慮する、そんな思いも知らず構ってほしいとせがむ“メル”がまさかの存在意義
を示してきたのが印象的。いろいろな意味で鍵を握る、まさに時の人という感じでした。

“雫石”や何より“朝霧”に目を付けられることで生まれる妙な緊張感が“駆流”の胸を
揺さぶることになる別視点の流れも、本作の謎に触れていく過程において見逃せません。
そんな中でもしっかり濡れ場を用意してくる辺り、久慈 先生の抜け目のなさが光ります。

もう一つ心に残る場面は、やはり“式場”が凶行に走るその理由。それもまたこの世界に
巻き込まれたことで生まれる感情の一つ、ということで得心のいくものではありました。
治まりきらない感情は“駆流”に発散してもらって大満足。新天地での動向にも注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル